森繁久彌の「大往生」 「音だけ」に色・動きもつけた人

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<テレビウォッチ>昨夜(11月10日)は、2つの大きなニュースが報じられた。指名手配され、整形写真が公開されていた容疑者の逮捕、そして森繁久彌さんの死去である。テレビでは立て続けに臨時速報が流れ、街では号外が配られた。

   ラジオ、映画、テレビ、舞台など、各分野で存在感を発揮した「稀代の名優」(ナレーション)については、やはり思い出ばなしが中心になる。

   自ら「ラジオの人間」という、みのもんたは「朗読では、徳川夢声さんと森繁さんが双璧でした。音だけの世界に見事に色をつけたり、形をつけたり、動きまでつける方でした」と語る。

   片山善博(前鳥取県知事)は映画世代らしく、「『社長シリーズ』での小林桂樹さんとのコンビが面白かった。表情、しぐさが絶妙でした」と懐かしがる。

   舞台では、代表作「屋根の上のヴァイオリン弾き」のテヴィエ役を引き継いだ西田敏行のコメントが紹介された。「巨星堕つの感あり。森繁久彌の足跡は永遠に人々の心に残り、語り継がれて行きます 合掌」。

   テレビ界からの追想がなかったのは物足りなかったが、相応しい人がもはやいないためだろうか。

   享年96。老衰とされ「大往生」(みの)と言っていいかもしれない。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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