<テレビウォッチ> 英国人女性の死体遺棄容疑で指名手配中の市橋達也容疑者(30)が先10月まで潜伏していた先が判明した。
潜伏していたのは、大阪・茨木市内の建設会社。新たに公開された市橋容疑者の顔写真をテレビで見た同僚が警察に通報。居住していた寮の部屋の指紋を調べたところ、市橋容疑者の指紋と一致した。
「あれ? 見たことがある、あれ、そうやな~って思いながら画像にビーッて落書きしたら、ウワーそっくりや」
「鼻の下のひげ書いて、アゴひげ書いて、黒ぶちのメガネ書いて、皆がそっくり、そっくりと言いだした」
市橋容疑者がこの潜伏先に来たのは昨2008年8月19日。大阪市西成区で仕事を探していた市橋容疑者が「頑張るから働かせて下さい」と声をかけたのがこの建設会社のスタッフだった。
この時すでに事件の時の手配写真とは異なり整形手術を重ねた後。「帽子をかぶり伊達メガネをしてひげぼうぼう。何も持たずに短パン、シャツ1枚で言うので、ウチに連れてきた。『井上康介』と名乗り、伊達メガネやキャップを何個も持っていた」という。
仕事ぶりは、同僚によると真面目で、「手順を教えたら全部メモを取っていた。『どんどん仕事を出して』というから、何で? と聞いたら『ずっと30年間引きこもりをしていて、親に申し訳ないからお金なんぼか貯めて返したい』と。えらい子やな~と思ってた」という。
その市橋容疑者は会社の寮でも引きこもり生活。休日は部屋に引きこもり漫画ばかり読んでいたという。
今年4月、珍しく会社のボーリング大会に参加し社員たちと集合写真を撮った。が、市橋容疑者は最後列にいて、しかも前の人物に隠れ顔が映っていなかった。
取材したリポーターによると、月給は手取りで10万円から15万円。ひたすら貯めていたようで、最大195万円から最低でも130万円は貯まったはずという。
そこから数10万円の整形手術代を差し引いても、質素な生活からまだ100万円ほどは残っている計算だ。
スタジオでは、テリー伊藤が「支援者がいるのではという予想は違っていましたね~。これでもう動けないから福岡にいると思う」。
一方、ワタミ会長の渡邉美樹が「われわれ企業経営者からすると、建設会社は身元確認をしてから雇うべきだ。あまりにも杜撰と思う」と。
この批判は、背広を着て高給を取っている人の言う台詞。世の中、借金に追われた人などいろんな事情で身元を隠したい人は沢山いる。そんな人が生きていける場所もある。市橋容疑者はそこを狙って潜伏しただけ……