MVPでも松井放出 アメリカ6紙の反応とは

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<テレビウォッチ>ヤンキースが松井秀喜(35)の大活躍でワールドシリーズを制し、松井は日本人初のMVPになった。移籍7年目の悲願達成だ。本人も「最高です。信じられない」と珍しく涙ぐんでいた。しかし、契約の行方は厳しいのだと……。

   「目標は世界1」と言い続けていながら、道は遠かった。2006年には左手首の骨折、07年にはひざの手術と苦難の連続。契約最後の年になる今09年、松井は WBCへの出場も断り、背水の陣で臨んだが、出場はもっぱらDH。チームへの貢献度は高いのだが、主力という印象は薄くなっていた。

   しかし、今シリーズの成績はすばらしい。13打数8安打の6割1分5厘、3本塁打8打点。最終戦では6打点というタイ記録まで残し、バットが野球殿堂に納められることになった。

   小倉智昭が、「5番だもんね」

   田中大貴がアメリカの新聞の報道を紹介した。

   「ベテランの松井が、新しいスタジアムで期待に応えた」「なかなか手にできなかった27個目のタイトルを松井がもたらした」「松井は、ヤンキースに自分を放出しづらくさせた」

   実のところはどうなのか、評論家のマリヨン・ロバートソンは、「ワールドシリーズのMVPははずして考えた方がいい。松井は確かに商品価値があるが、前ほど大きなものではない。冷たい言い方だけど」という。

   小倉は、「松井を放出したら、日本人でヤンキースにそっぽを向く人は多いと思いますよ」と、サンケイスポーツの田代学に聞いた。「来年の契約はどうなるのか?」

   田代は「球団は、短いスパンで、つまりワールドシリーズの成績だけで判断しないと、言い続けていた」

   小倉「守備につけない選手は要らないということですか?」

   田代「いえ、ヤンキースはベテランが多いので、守備につかないですむDHのポジションを空けて楽をさせる必要がある。ただ、今回のMVPでどうなるか、地元でも注目です」

   小倉「田代さんは、松井は守れると思いますか?」

   田代「松井は守備にこだわっている。外野復帰への意欲はかなりある」

   きのうのヒーローインタビューで松井は、「NYが好き、ヤンキースが好き、チームメイトが好き、ファンが大好き」と残留をアピールしていた。田中はしかし、そのときインタビュアーが「契約最後の年だが……」と聞いていたと伝えた。「ちょっと聞きづらいことですよね」と。

   諸星裕は「アメリカの新聞6紙を見たが、全部松井はこれが最後としていた。よっぽどローカルファンが騒がないと無理」

   小倉が「きのうの試合で、MVPと騒いでいた、あんな程度じゃだめ?」

   「ダメでしょうね、多分」と諸星。

   田中が「過去にも、ワールドシリーズでMVPとった選手が、3人移籍している」という。

   メジャーはきびしいね。だからこそメジャーか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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