機密費巡る朝令暮改 民主党「信頼」できる?

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<テレビウォッチ> 「われわれ国民が収めた税金の使われ方、すべて知る権利は、国民はないんですか?」――みのもんたの舌鋒は鋭い。きのう(11月5日)の平野官房長官の発言を、みのは怒っているのだ。

   官房長官は「機密費をオープンにして行くことは考えていない。私を信頼してほしい」と語った。鳩山首相も「機密費は国民のみなさんに全部、明らかにできる類のものではない」と会見で述べたという。

   8年前、野党時代の民主党の姿勢は違っていたと、みのはフリップを示す――「機密費の使い道を記した文章の作成と公表を義務づける法案を国会に提出」。

   与良正男(毎日新聞論説委員)は「即座に公開するのは難があるけど、10年、15年たったら公開しますよ、と言うだけでも使い道に気をつける心理が働く。その程度のことはすべきだ」とコメント。

   北川正恭(元三重県知事)も「出して解決というオープンな形を公約にして民主党は政権交代を果たした。この形をきちっと取らないと本来の民主党政権の体質を疑われる問題になる。これではダメだ」と話す。

   みのは「平野さんを信頼してどうなる?」とも言った。確かに、官房長官は就任当初、「官房機密費、そんなものがあるんですか。承知していない」とし、前政権の河村官房長官からの引き継ぎすら否定していた。ところが、引き継ぎが行われていたことが明らかになったのだ。「信頼してほしい」と期待されても……。

   「報償費」では引き継ぎを受けたが、それが「機密費」と思わなかったというのが、平野官房長官の言い分だそうだ。が、「報償費」と「機密費」が同一なのは政界の常識だという。そんなこともご存じない方に官房長官が務まるのだろうか。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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