<テレビウォッチ>アジアを舞台に覚せい剤の国際的な運び屋かと疑われている日本人女性を大竹真アナが『NEWSッス』で取り上げた。
先10月30日、35歳の日本人女性がドバイからマレーシアのクアラルンプール国際空港に入国、荷物検査でスーツケースの中から大量の覚せい剤が見つかり逮捕された。
現地警察の捜査官によると、「薬物は一見してわからないように仕込んであり、荷物のスキャンをして2つの容器に入った薬物を見つけた」という。
見つかった覚せい剤は4.7キログラム、マレーシアの末端価格にして3150万円相当あった。
調べに対し女性は、「荷物は友人から預かったもの。中身が何だかわからなかった」と供述しているという。
しかしこの女性は、今年に入ってドバイ、トルコ、香港を行き来しており、10月に入ってマレーシアには3回も出入国を繰り返している。
アジアの薬物事情に詳しい橋本吉文弁護士は「保有して捕まったというよりも、持ち込んだ、密輸したということで捕まっていると思う。密輸は最高刑で死刑がある」と話している。
ミャンマー、タイ、ラオスにつながる山岳地帯は、覚せい剤の7割が製造されているといわれ、取り締まりも厳しい。周辺のフィリピンやシンガポール、タイ、中国、韓国でも最高刑は死刑だ。
ちなみに日本は甘く、営利目的だと無期懲役、使用目的は10年以下の懲役。
コメンテーターのロバート・キャンベル東大教授も次のように……
「その中でもマレーシアは厳しい。70年代以降、200人以上が売買目的で死刑が宣告され、実際に執行されている。有罪なら必ず死刑。それが分かっていないと危ないです」「かなり国際的ですね……」というテリー伊藤同様、現地の警察でも女性が大掛かりな国際麻薬密売組織の「運び屋」ではないかと疑い調べているという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト