<テレビウォッチ>オープニングは車の話2題。ひとつが、毎日新聞の「トヨタがF1から撤退」。
トヨタは2002年から7年間参戦したが、とうとう1位にはなれなかった。年間数百億円に耐えられなかったわけだ。
小倉智昭は、「F1は、安全性とか燃費とか、技術向上に役立っているんだが……もったいない」といったが、これはハイブリッド時代には、ちと話が古い。
もひとつが、朝日新聞の「崩落寸前の橋 121基」。国交省が行った調査で、崩落の危険があると、通行禁止になったのが、121。25トンの重量規制がかかったのが680もあったと。
笠井信輔が、「121は、点検しなければ危なかった?」
「橋の寿命は50年で、寿命を迎えている橋はいま10%だが、2026年には半分になる。しかし点検にかかる20万円がなくて、点検もできない自治体が多い」と小倉はいう。
この調査は、アメリカで橋が落ちた事故を契機に行われたのだが、橋が傷む最大の原因は大型車両の通行だ。日本はこれが30%、アメリカの4.5%、ドイツの10%、イギリスの18%に較べて異常に高い。
「政治家は作ることばかりで、修理に関心がない、と記事は警告している」と小倉。
デーブ・スペクターも高木美保も、「橋を修理しても目立たないから……」「安全が第1なのに」と、話はそっちへいっちゃった。
肝心なのは、なぜ大型車両の通行量が日本だけ飛び抜けて多いかだろう。おそらくは、鉄道輸送の利用の違いだろうが、地球温暖化問題もあるし、この辺りを突っついたら、面白い議論になるのに。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト