<テレビウォッチ>フジテレビの新番組「ホンマでっか!?TV」。さんまと2年目加藤綾子アナが司会だ。綾子アナはかわいい、なかなか良いね。
23時台の深夜番組だが、明らかに近い将来ゴールデンへ移行させたい、という思いのこもった番組だ。「さんま」の名前を番組名に冠としてつけてない稀有な存在になっている。
パネラーと専門家たちがハの字型に並んでいる。パネラーは、磯野貴理やブラックマヨネーズら。専門家には、政治経済の宮崎哲弥、科学の池田清彦、環境の武田邦彦、軍事のテレンス・リーらが顔をそろえた。
どうも匂いとしては、初期の「行列のできる法律相談所」に似ている。素人たちが専門家から驚くような意見をきく、という形だ。驚く、というのがミソだ。しかし、そういう意味では番組名には無理がある。関西で使う「ホンマでっか」は、どちらかと言えば「ああそうですか」という軽いうなずき、といった使われ方をする。「えーっ、本当ですか?」という使われ方も皆無とはいわないが、ちょっと違う感じだ。
初回の内容は、精子が多いとハゲるという話題で、薄毛キャラのブラマヨ小杉がいじられていた。浮気は遺伝子と関係がある、という話もやっていた。磯野と旦那の関係が茶化されていた。まずネタとして、「えーっ! そんなバカな、信じられない!」という程の話ではない。そして展開としては、いわゆる芸人いじりだ。特段進化は感じられない。
まあまだパイロット版だろうから、これから微調整を繰り返していくのだろう。初回もテンポは良かったしそこそこ笑えはした。成功するかどうかは微妙な気がする。さんまのいい所を引き出せるかどうかだ。さんま以外の出演者の顔ぶれがたらい回し感のある人たちばかりでは、既存番組と代わり映えがしない結果になりそうだ。
ゴールデンへ ホンマでっかと 目をこすり