プロ野球ドラフトの超目玉、岩手・花巻東の投手、菊池雄星の交渉権を射止めたのは、西武ライオンズだった。当たりくじを引いたライオンズの渡辺久信監督は会心の笑みを浮かべ、「素直にうれしい。すごい運命を感じています」と興奮気味。
交渉権決定後、母校で会見に臨んだ菊池の方は「やっとスタートラインに立ててホッとしています。球界の顔になるような、日本中に認められるようなピッチャーになりたい」と話した。
みのもんたは「雄星くんの態度、発言がすばらしい」と、褒めたたえる。
吉川美代子(TBS解説委員)も「石川遼くんみたい」と同調し、「あれだけの記者、カメラの砲列の中で、あれだけ堂々とした受け答えができるのはすごい」と口にする。
与良正男(毎日新聞論説委員)は「ほぼこの1か月、大リーグに行く行かないで本人も苦しい選択を迫られたと思うけど、成長するんですね、きっと」とした。
番組の取材によると、菊池は、後輩の面倒見がよく、トイレ掃除も率先してやったらしい。その人柄について、花巻東の佐々木洋監督は「野球の能力よりも、人を思いやる能力であったり、人間的な能力の方がたけている」と語る。高校時代の心掛けを忘れずに精進すれば将来は開けるだろう。
渡辺監督は「素晴らしい可能性を秘めている。しっかり育てたい」と抱負を述べている。ピッチャー出身である監督のもと、日本球界を代表するエースになってほしいものだ。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト