「ダム口実に金おとしてもダメ」 鳥越主張の山村復興策

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テレビウォッチ>全国のダム(建設中に限る)が脚光を浴びているが、なかでも八ッ場に次ぐぐらいの注目度なのが、今日(10月29日)の番組でも取り上げられた愛知県設楽町の設楽ダム。36年の紆余曲折の末、今2009年になってやっと建設の方向でまとまった矢先、政変によって「中止」の可能性が急浮上してきた。

   この間、高齢化、過疎化が進み、基幹産業だった林業も衰退してしまい、町には為す術がないといった窮状。「本当に切ない。(住民の主張は)普通の生活をさせてくださいというシンプルな訴え。人権問題ですよ」とコメンテイターで女優の東ちづるは憂える。

   鳥越俊太郎は「これは一見、ダム問題」だが、本当は「設楽町に限らず、全国にある限界集落や山村の問題」だと見る。それを自民党政権が長年放置していたせいで、とんでもないことになってしまった。そこに「ダムという口実」でお金を落としても、地方の根本的問題は何も解決しない。

   「林業を復活させたり、山村でどうやって生きていくのかという政策を、政府、県がやらないとダメだ」と鳥越。それはダムをつくったり、建設中止にするよりは難しそうな話だ。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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