漁船転覆と生存条件 テリーの実験で分かった事

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テレビウォッチ>八丈島の近海で転覆した漁船の乗組員3人が10月28日救助された。台風の荒波に揉まれながら丸4日間を過ごし、奇跡の生還を果たしたその条件とは??

   24日から行方不明になっていたのは8人乗りのキンメダイ漁船「第一幸福丸」(佐賀県鎮西町漁協所属)。

   八丈島近海を捜索中の自衛隊機が28日10時半ごろ、船腹を上に向けた漁船を発見。現場に急行した海上保安本部の巡視船の潜水士が船内にいた3人を救出した。

   台風の荒波にもまれ最悪のなかで丸4日間。奇跡の生還を果たすことができたわけを伊豆漁協の組合長は次のように推測する。

ひとつは、「転覆し裏返しになった時に、5、6畳程度あった船内居住区が空間になった。空気・酸素が確保でき、3人が呼吸できた」
ふたつ目は、「転覆した場所。黒潮がながれていて水温が24度前後あったとみられる、船内にいたので風の影響もなく、寒さをしのげたのではないか」
3つ目は、「飲み水。3人は『食べるものはなかったが、船内居住区にあった飲み水を飲んで過ごした』と飲み水があったのが幸いした」

スタジオではテリー伊藤が「奇跡はもうひとつあったと思う」と、次のようなテリーらしいコメントを……

「アッという間に引っ繰り返った。アッというのは3分ぐらいだろう。20分や30分かけて引っ繰り返ると空気がなくなっちゃう。実は石けん箱で実験してみた。ゆっくり引っ繰り返すと水が入ってしまう」

救助された3人によると、転覆当初7人が船内居住区にいた。そのうち4人が救命具をつけずに居住区から出たという。その判断が、明暗を分けることになるのかどうか……残る乗組員4人の捜索は引き続き行われている。

   転覆時に操舵室にいた船長は、救命いかだに乗っているところを28日発見されたが、既に死亡していた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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