<テレビウォッチ>行政刷新会議メンバーの片山善博(前鳥取県知事)は、このところ番組のコメンテーターに招かれることが多い。例え話がわかりやすいのも理由の1つだろう。今朝(10月21日)は、平野博文官房長官の発言をヤリ玉に挙げた。
子ども手当に関して、官房長官は「マニフェストに全額国費と書いてありますかね?」と述べて、地方公共団体に負担を求める選択肢もあり得るとした。片山は、それをこんな風に例えた――「みんなで飲みに行こうや、奢るからと誘って、いざ飲む段になると、あいつにツケを回そうかと言う。ひどいとなると、ツケを回さないとは言ってないゾと言うようなもの」――みのもんたは「なるほどね」と大笑いしていた。片山はさらにこう続けた。「見栄を切ってカッコよく奢ると言った以上、意地でも全額、出さなきゃダメですよ」。
官房長官発言については、橋下徹・大阪府知事も「中央政権、超中央政権、独裁政治ですよ」と怒り、「財源を一定の割合で地方に出せというのは、今までの自民党政権そのまま。民主党はおかしい。地域主権ということへの理念が見えない」と話す。
鳩山首相もまずいと思ったか「国が子ども手当を支給すると約束していますから、地方に負担させるということは、いまは私の頭の中にはありません」と語った。みのが言うように「これも微妙」な談話ではあるが、官房長官発言を修正したものだろう。
総理と官房長官の呼吸が合っていないのか、それとも総理にいいところを見せようとして、敢えて官房長官が『悪役』を演じているのか。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト