<テレビウォッチ>葉山エレーヌが「休日1000円乗り放題で利用者が増えましたが、同時に落し物が増えています」と、高速パトロール隊の作業ぶりを取り上げた。
場所は、東北自動車道川口JCTから佐野藤岡ICまでの55キロ区間。この区間の落下物を素早く回収する高速パトロール隊の作業車に記者が同乗取材した。
2人1組。1人が緑色の旗を振り、一瞬のスキをねらって落下物を回収する作業は危険と隣合わせだ。
鉄材を運搬する際に使う枕木や修理のあと忘れたのか古タイヤあり。1回のパトロールで平均10個程度を回収するという。
で、最近増えているのがキャンプなどの際に使うレジャー用品という。この2週間で回収した落下物を見せてもらうと、風圧で飛ばされるのかレジャー用のビニールシートや銀マットがあった。
東北自動車道は冬になるとウインタースポーツの道具が増えるという。スキー板が後続車を直撃したらたまったものではない。
スタジオでは、キャスターの加藤浩次が「高速道路乗り放題になったからという問題ではないでしょう。個人の問題」と。これにテリー伊藤も「そういう問題じゃないですね」とあいづちを打っていた。
確かに理屈はその通り。しかし、乗り放題になったから落下物も増えているのも事実で、そういう趣旨の番組のはず。これではキャスターとして舌足らずでは……
それはともかく、民主党政権のマニフェスト通り高速道路無料化が実現したら落下物は一層増えそう。膨大な借金が残る高速道路。維持管理費まで税金で面倒見るのか。利用者負担があっていい。