中高年の自殺と加藤和彦 鳥越分析「もういいや」の心境

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<テレビウォッチ>「これからのお仕事を控えて、突然の……死でしたね」。音楽家の加藤和彦の自殺について、赤江珠緒キャスターは、あえて「自殺」という言葉を避けるようにして鳥越俊太郎に話を振った。

   と、鳥越は「中高年の自殺、けっこう多いんですけど……」と、いつになく暗い顔でコメントを切り出す。やはり60半ばで自殺した評論家の江藤淳を鳥越は思い出したという。奥さんが亡くなり、本人は健康の問題をかかえ、仕事上では達成感をすでに得てしまっている。

   自身もそういうときに頭をよぎる気持ちがわかるのだという。「『この先なにも楽しいことがない』というときに、自殺というか、『これでもういいや』となるときがある。僕もそういう心境になることが何回かあった」

   「加藤さんには、表面的なこととは別に、誰も覗くことのできない心の底に何かあったんだろう」と、沈降していくような鳥越に、赤江も少々戸惑った表情に見えた。もっとも、その後のコーナーでは、スタジオに用意された試食のトウモロコシなどを楽しそうにパクついていた鳥越であった。が、それも「表面的なことだ」と言われてしまえば、それまでではある。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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