重機倒れ民家直撃 「最近多い」とリストラの関係

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<テレビウォッチ> 千葉県八千代市の住宅街で10月15日朝、工事用のくい打ち機(高さ23メートル、60トン)が倒れ、木造2階建ての住宅を直撃した。

   住宅は滅茶メチャに壊れたが、奥の台所にいた主婦(76)は幸い直撃を免れケガはなかった。

   目撃した人の話によると重機を操作する前からグラグラ揺れ、倒れそうだったという。それでも強行した工事。スタジオでは怒りの声が……

   事故は、病院建設中の敷地で地中のクイを抜く作業を行うため、くい打ち機のエンジンをかけ移動させようとした時に倒れた。

   現場は地盤を補強するために鉄板を敷いていたが、前夜1時間に30ミリ以上の大雨が降り地盤が緩んで、鉄板そのものが傾斜していたという。

   目撃した近所の人の話では「くい打ち機の操作を始める前から、今日はいやに(くい打ち機のアームが)揺れているなと。これは倒れるなと思って見ていたら、エンジンをかけ操作を始めた途端、ガーッと倒れた」。

   テリー伊藤は怒り心頭の表情で「業者は会見を行って、なぜこうなったか説明すべきだ。何も話がない。こんなバカな話ってない」と。

   呼応して弁護士の八代英輝が「最近、重機の事故が多い」と次のような警鐘を。

   「専門家に話を聞いたことがあるが、リストラで経験のある現場の監督や作業員が減り、危険かどうかの判断できなくなっているようだ。また、不況の影響で、工期厳守がすごく求められ工期を優先してしまうのも遠因にあるのでは……」

   高さ23メートル、60トンの鉄の棒が倒れればどうなるか。タダでは済まないことは想像しただけでもわかる。

   安全を確認し、注意さえすれば起きなかった事故。そうした心構えがなぜか弛緩してしまっている。厳しくお灸を据えないとまた同じような事故が……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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