<テレビウォッチ>概算要求が過去最大の90兆円超になりそうなことについての鳩山首相談話――国債をこれ以上、発行してはいかんと、国民の意思として伝えられたら、マニフェストの一部断念もある――を俎上に載せた。
ゲストの『ミスターマニフェスト』、北川正恭(元三重県知事)は「ずいぶん素直な言い方だ。鳩山さんらしいなと思う」と笑って、「もう少し頑張って、ギリギリ見直せ! と全閣僚に号令をかけたぐらい言ってもよかった」と、物足りなさを指摘する。
吉川美代子(TBS解説委員)が「国民の意思って、毎日新聞やJNNが行う世論調査なのか、財界とか、いろんなところの声か」と口にすると、「主に世論調査ですかね」と当然のように答えた与良正男(毎日新聞論説委員)は「まだ中間段階で、査定大臣になれと言われたのに要求大臣みたいになって(概算要求が)膨れ上がった」と解説。
みのもんたが「補正(予算の見直し)で削った分を乗っけてきたんじゃないか」と言うと、北川は「それをやったのは、結局、借金を重ねたと同じこと。補正と本格予算は違うわけだから、今回の本格予算ではアレかコレかのメリハリを断固つけて、行政刷新会議に上がってきたら、ヤレっ!って」と、次の段階に期待を寄せる。ここで、みのが「チャンスですよね、逆に」と最近の『得意ゼリフ』を吐く。
鳩山首相の『友愛精神』からすれば、「号令をかける」とか「断固ヤレっ!」とかは縁遠いカテゴリーの言葉かもしれないが、敢えて発しなければならないときもあるということだろうか。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト