官僚に冷笑される民主大臣 「週朝」座談会で出た本音

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「どつぼにはまっていくのを…」

   霞ヶ関支配の打破を謳って官僚たちとガチンコ勝負をすると意気込んでいる民主党議員たちだが、敵である官僚からはどう見えているのか。朝日の「どこよりも面白い恒例官僚誌上座談会 霞が関で起きている『本当のこと』」が、掛け値なしに面白い。

   たとえば、大臣たちの評価はこうだ。

   「経産 まあ、直嶋正行さんという『何も決めない人』がトップだから、比較的楽というのもあります」

   「農水 赤松広隆さんも旧来型大臣で、職員はひと安心です」

   「財務 うちの場合も、藤井裕久さんがOBなので、意思疎通は思ったよりうまくいっています。いまのところ、誰もクビになっていないし(笑い)、円高容認にはまいりましたが」

   「厚労 長妻昭さんは早くも自信喪失気味です。所管が広くて大変なのは確かですが、ひとつの案件を理解するのに、前任の舛添要一さんの10倍かかる」

   JAL問題では、こんなこともあったという。

   「経産 JALの経営問題で、経産省作成の『JAL法的整理報告書』が民主党政権に提出されたと週刊誌の記事になった。これまでならこうした『リーク』には上層部の暗黙の了解があったのに、今回はなかったようです。一部の役人の暴走です」

   政治主導のお題目を持って右往左往している議員たちを、こう冷ややかに見ている。

   「財務 いちばんの問題は走り回っている政治家たちが仕事をしている気になっていることなんです。どつぼにはまっていくのを見守る以外にないですが(苦笑)」

   幕が開いたばかりの「鳩山小劇場」は、いかなる展開になるのか、まだまだ予断を許さない。

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