<テレビウォッチ>不景気真っ只中。サルのジャンプ力を見て元気を出してと思ったのか、番組トップに持ってきたのは、再びニホンザルの見事なジャンプ力の『徹底検証』。
サルが見事なジャンプ力を見せてくれたのは愛知県・東山動物園で、行楽の秋の目玉となる新しいサル舎への引っ越しが終わった10月13日。
興奮してサルたちが、人口の木に脇にある鉄塔(6メートル)に登り、約4メートル離れたコンクリートの塀のてっぺん目がけてジャンプを。
塀のヘリまでは届くが握力不足でホールドできないサルたち。が、1匹の雌ザルが見事なジャンプ力でヘリを捉え脱走に成功した。
動物園では「まさかこんなに飛べるとは想像していませんでした。サルが飛べるのは3メートル。で、塀との間隔を4.3メートルとった」という。
では何故サルが常識(?)を破れたのか。検証したのは予備校の数学の先生。結論は……
「6メートルの高さから45度の角度で飛び、3.2メートルの跳躍能力があるとした場合、落下地点である塀のてっぺんが4メートルなので2メートルの落差があり、1メートル以上は余分に飛べる」
つまり4.2メートル以上は飛べるうえ、雌ザルはわずかな助走と腕を振ってさらに飛距離を伸ばしたという。
しかし、弁護士の本村健太郎は「笑っちゃいけないんでしょうけど、笑っちゃいますね。数学の先生に聞かなくても分かるじゃないですか。高い所から飛んだら距離が延びるぐらい……」と、一笑に付した。
一方テリー伊藤は、テリーらしい次のようなサル知恵とも奇抜ともいえるアイデアを。
「逃げたサルを拍手で送っちゃいましたよね。(脱走した)ピンチはチャンスだと思う。世界中でサルがとんでいるのを見たことないでしょう。あれをビジネスにすればいい」
「あの塀の外にさらに塀をつくったり、鉄塔をさらに遠くし、記録を出したサルにメダルをあげる。空飛ぶサルが世界中の話題になりますよ」
キャスターの加藤も興に乗って「(塀の外に塀を作れば)サルが戻ってきてまたとべる……」と。