<テレビウォッチ> 昨日10月12日、前原国交相と橋下大阪府知事が会談。「羽田空港のハブ化」を打ち出す前原に、お荷物の関西空港への影響を懸念する橋下は反発。「関西にもハブは必要」と訴えたが、両者の認識は相容れなかったという。
番組のインタビューでは、成田空港がある成田市長も「(成田空港反対闘争で)血を流し、死んだ方もいる。そういった事実と歴史的経緯を忘れてもらっては困る」と模範回答(解答)をよせた。
ジャーナリストの鳥越俊太郎は、「(この状況は)自民党政権下の運輸行政が場当たり的で、そのときそのときで違ってきたことが原因なんです」。自民党への厳しい追及は政権交代後もまったく変わらず健在だ。
弁護士の大沢孝征も「(運輸行政の)基本設計図がしっかりしてれば、こんなことにはなってなかったんじゃないか」と見つつ、三里塚闘争の参加者の同世代で、検察官時代にはその捜査も担当したという大沢は、めずらしく懐古的、情緒的であった。「あれだけ激しい闘争を経て、やっとできた空港が、やっと使えるようになったところで『いや、もういらないよ』みたいな発言はね……。成田市長の気持ちもわかりますね」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト