若者の「意思疎通能力」不足 ケータイのせいなのか

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テレビウォッチ>軽い対話をするからケータイ電話かなと思っていたら、今や携帯電話は「いのち」。風呂に入る時も持ち込み、ご飯を食べる時も「左手に携帯、右手にお箸」という。

   番組が、女子中・高生を中心に『携帯地獄』??もとへ『携帯天国』の実態を取り上げた。

   都内の調査会社がこのほど全国の男女高校生300人を対象に携帯電話に関するアンケートし調査を実施した。

   それによると、学校に携帯電話の持ち込み・使用を「禁止している」のは33%、「禁止していない」は67%だった。

   ところが「禁止している」うち73%は「(隠れて)使う」ありさまで、「守っている」のはわずか23%だった。

   「今の子供たちにとって体の一部なんです。手放すのが怖い。そこまで携帯の縛られている」(webカウンセリング協会の安川雅史理事長)という、その実態を都内で取材してみると……

   まずは「携帯電話って何?」の質問に「いのち」(高校生)。

   「ご飯食べている時、携帯はどこにあるの?」には「自分の手元。左手に携帯、右手にお箸を持ってご飯を食べる」(高校生)。

   「寝ている時は?」も「携帯を手に持つか、首掛けするか、枕の下」(高校生)。

   「お風呂には?」にも「袋に入れて持って行くメールをしたりサイトを見たり、曲を聞いたり」(中学生)。高校生のアンケート調査でも約半数が携帯を持ってお風呂に入るという。

   そこで「なぜ携帯を肌身離さず持っているの?」という質問を。圧倒的な高校生の答えは「1分以内に(メールを)返せるように」「遅くなったら何かあったのかなとか、悪いなと思うから、なるべく早く返す」。

   では「返信が何分で来ないと不安になる?」には「5分、3分でいらつく」とか。

   東京学芸大、児童臨床心理学の深谷和子名誉教授は、こうした心理状態を次のように指摘する。

   「繋がっている感じがないととても心細くて、集団のなかにいても何となく違和感があったり、寂しかったり、不安定な感じになってくるのでしょう」

   スタジオでは、ワタミ会長の渡邉美樹が「最近の子供たちはコミュニケーション能力が非常に足りない。『ありがとう』『ごめんなさい』という大事な言葉が言えないんです。携帯でやっているから益々増長される。それが心配……」と嘆いた。

   一方、精神科医の香山リカは「では、携帯電話を取り上げたら日常のコミュニケーションが増えるかどうか。それは分からない」と。

   少なくとも「24時間営業中」という携帯漬けよりは、人が話しかける機会が増えるし、人の話を聞く耳を持つようになるのではと思うのだが……

文   モンブラン
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