<テレビウォッチ> 12月にできるウルトラマンの最新作「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」映画版で、小泉元首相が、ウルトラマンキングの吹き替えをやっていた。
「ベリアル! 光の国を汚す者よ!」とくぐもったような声は、たしかに小泉元首相だ。ウルトラマンキングは一族のトップ。それが「全宇宙を我々が守るのだ」と演説をするシーンがある。円谷プロは、そこで「小泉さんがいい」となったらしい。
しかし、議員会館に電話してもまったく相手にされず。ピンクのカネゴンまで送ったのだが、それでもナシのつぶて。それがある日、突然電話が入って、「出演OK」になった。
当の元首相は、「開票日のあとかな、こういう手紙がきてますというのを初めて見た。でも全部お断りしてるから『断っておいてよ』といっていたら、進次郎が『それ出てよ』と。子どものころ好きだったからね。政治に関係ないからいいじゃないか、顔も出ないしと」という。
かくて実現したアフレコ。「ベリアルが復活し、怪獣墓場で暴れている」「新たに立ち上がろう! 光の国の勇士たちよ、平和と正義のために、はるかなる全宇宙の未来のために」……
収録には2時間かかったというが、「憧れ、希望というか、そういうものに少しでも近づけるような声とはどういうものか、配慮しながらやったつもりなんですけどね」というのだが……
小倉智昭は、「演説は確かにお上手ですけど、ボクだったらNG出しますね」(笑い)とにべもない。「スーパーがあるからいいけど、あれがなかったら何を言ってるのかわからない」
中野美奈子が、「マスクをかぶっているから、そういう演出なんじゃないですか」。それは着ぐるみの話でしょ?
前田忠明が「あれで2時間かかったというんですから……」
笠井信輔は、「台本を送ってあったが、小泉さんはこういうのは一発がいいんだよと、全く練習しなかったそうです」。小泉さんも「何度か練習した方がよかったかな」といっていた。笠井はさらに人形を見せて「似てるでしょう」というのだが、スタジオはしらけ気味。
渡辺満里奈が、「小泉さんが『ハッ』なんて行ってるところを見てみたいな」
笠井は、「いじって、いじって、すばらしい音になる。気が抜けることはないでしょう」とフォローしたが、かえって語るに落ちた?