<テレビウォッチ>きのう(10月12日)大阪のホテルで前原国交相と橋下大阪府知事が会談した。「初めまして」という知事に、「いえ、1度お会いしてますよ」と国交相に一発かまされたあたりで勝負あったか。
関西国際空港をめぐる話し合いは、知事の「残念です」という結果だったらしい。「関空をハブ空港に」が知事の求め。ハブとは、乗り継ぎや貨物積み替えの拠点空港のこと。
大阪は25キロ圏内に空港が3つ(伊丹、神戸)もある。関空はアクセスの悪さから利用客が減っている。利子の支払いだけで毎年200億円という苦境にある。
橋下知事は「伊丹の売却」まで口にしたというが、前原大臣の答えは「まず羽田の24時間国際化を目指す」だった。関空への給付金も減る?
元はといえば無定見。旧空港整備特別会計(現空港整備勘定)で安易に作り続けて来た結果、空港の数は98にもなった。国管理の26のうち黒字は4つだけ。地方もいれたら大半が赤字だ。新政権は、これに大鉈を振るうのか。
そこで一転、長谷川豊が茨城に飛んだ。来2010年3月開港予定の99番目、茨城空港だ。東京から1時間半、成田の北約50キロ。航空自衛隊の百里基地との共用で建設費が安かったというのだが、開港まで半年というのに、まだ乗り入れはソウル便1社だけしか決まっていない。
まだ建設中で、途中は狭い農道をたどっていく。地元で聞いても、答えは「一生のうち1回使うかどうか」「無駄遣い」「韓国だけじゃね」「成田へ行く」。
小倉智昭は、「空港を作るために、日本航空や全日空は高い着陸料を払っているわけでしょう。安くすれば、航空会社も楽になるんじゃないか」。
中条潮・慶大教授は、「必要な投資が終わったら、着陸料を下げるとか、燃料代を下げるとかして、特別勘定は解体して、空港は民営化して自分でやっていけばいい」という。そもそも必要な投資の限度を超えてるだろうに。
小倉「99のうち実際はどれくらい……」
中条教授は、「離島の空港が30くらいある、これはライフラインだから別として、残り60の空港のうち、なくてもよかったものが、7つ8つある、それ以外は、利用者が負担して30年くらいで元がとれると思う」
小倉は「1日1便の茨城空港に、1600台の駐車場がある。大きなイベント会場に使えるんじゃないか」(笑い)
中条「作っちゃった以上、どう運営するか。海外では茨城程度の空港で、200万300万利用の空港がある。みんな民営で工夫して努力している」「これ以上つくらない。プロの手で民営化して、初めて民営化したら面白い」
ここまで増えるまでに、ストップできなかったのかね。