<テレビウォッチ>リオデジャネイロ招致委員会(リオ2016年委員会)が10月6日、公式声明を出して、石原知事の発言に抗議した。知事宛ではなく、文書を国際オリンピック委員会(IOC)に送った。
内容は「石原慎太郎東京都知事の不適切な発言を断固として認めません」というもの。その発言というのは、開催地がリオに決まり、敗れたあと行った記者会見。
石原知事は、敗因について語ったなかで、「もっと目に見えない非常に政治的な動きがありますな」として、こういっていた。
「ブラジルの大統領が来て、聞くところかなり思い切った約束を、アフリカの(IOC委員の)諸君としたようです」「サルコジ(フランス大統領)がブラジルへ行って、フランスの戦闘機を買ってくれるなら、(五輪招致で)ブラジルを支持するとか……」
これを聞いた都民は、「負け惜しみにしか聞こえない」「負けたんだから、ブラジルを祝福すればいい」という一方で、「疑う余地はあるのかなと」という声もあった。
笠井信輔は、「シカゴの新聞記者にきいてみたら、同じようなことを言っていた」とコメントを紹介した。いわく「シカゴ招致に関わった人たちからも、石原都知事と似たようなコメントを聞いている」と。しかし、マドリードの新聞は、「そんなことは聞いていない」。
小倉智昭は、「最近はお金が動いたり、プレゼントはできなくなっているから、政治的な裏取引もあるのかなと当然考えちゃいますよね」
福田和也も、「そうですね。そういう枠組みの中で決まっていくことですから、しょうがないでしょうね」
笠井は「こういうこともあるという、抗議の表明のようです」
IOCの総会なんて、決してきれいな場ではない。誹謗中傷の文書が乱れ飛ぶのは当たり前。そのどれが本当なのかもわからない。国連だって同じことで、ある意味で本音と建前の使い分けが勝負、みたいな世界だ。
それを記者会見でいってしまっては、田舎者丸出しと受け取られる。