<テレビウォッチ>「北海道のみなさま、おめでとうございます」と小倉智昭が開口一番。きのう(10月6日)リーグ優勝を決めた日本ハムファンに祝福のメッセージを贈った。
ダルビッシュ以外にスター選手がいない中、まとまりの良さが勝因などと解説して、さらに「フロントとファンあってこそ。北海道に移って日ハムは一生懸命やった。いまや北海道は日ハム一辺倒ですよ」
と、そこから一転、「それにくらべて残念なのは、ロッテです」と、昨2008年来のフロントとファンの確執の話に。昨年12月球団が、バレンタイン監督はあと1 年限り、と発表して以来の顛末を総括した。
とくに、フロント非難の垂れ幕がひどかった。「フロントは死刑だ」などと過激になって、みかねた西岡選手が「垂れ幕をやめて」と訴えた。すると、西岡には鳴りものが止んだり、これに別のファンが反発したり……という異常な事態。
それでもきのうの最終戦には3万人が集まって、バレンタイン監督も日本語で、「永遠にロッテマリーンズを忘れません。愛しています。本当にありがとう」といった。
小倉は、「バレンタイン監督のいないロッテは、ちょっと寂しいんですよね」と、デーブ・スペクターに「アメリカでもファンと選手とフロントが一体にならないと強くなれないでしょう?」
デーブは、「バレンタイン監督とファンとの絆は、ニューヨーク・タイムズなんかも、なかなか見ないことだと評価していた。彼は、スポーツコメンテーターとしても人気があるし、監督もできるし、日本も好きだし、ジレンマあったと思う」
小倉「日本も、力のある監督を連れてくることができるようになった」
高木美保「国境がないなという感じはある。バレンタイン監督は日本人に受けが良かったし」
デーブ「ま、ボビー・オロゴンより日本語うまい」(笑い)。全くこの男は……。
それより、この試合を最後に引退する小宮山投手にも触れてほしかった。9回2死2塁から登板して、1球投げただけで最年長セーブの記録(44歳)もとった。これもボビー・バレンタインとの絆だったんだから。