<テレビウォッチ>今月10月末から本格的な流行期に入ると予想される新型インフルエンザ。いまも感染者数でトップの沖縄を森本さやかが取材して、対策を考えた。
沖縄で初の死者がでたのが8月15日。那覇市立病院では翌16日に350人が来院して、うち200人が発熱外来、という大変なことになった。
まず、38度以上の熱のある人を一般と接しないようにする必要がある。ベッドの確保、重傷者の分散、医師・看護師の確保……沖縄は行政が情報を集約して、10の病院のネットワーク化、医師会から医師の派遣、退職した看護師の臨時の復帰・派遣などで、緊急事態を乗り切った。
新型インフルエンザの特徴は、小児が多いこと(48%)、重症肺炎が多いこと。同病院では16人中6人が酸素吸入が必要だった。吸入器の数が必要になる。
医師はまた、「緊急外来をいつ開くかが問題」という。
森本が「困ったこと」としてあげたのが、
1)熱もないのに、心配だからと病院に来る人
2)感染してないという「証明」をもらいにくる人。(学校、会社が要求)
森本は「これでは病院がパンクしてしまう。医療機関の負担を減らすことを、病院に行く側が考えないといけない」
厚労省は流行を、10月下旬から11月上旬、国民の20-30%が感染するとみている。これを東京に当てはめると、感染者240-360万人、入院3万6000―9万人、重症3600-1万8000人となる。
東京ではすでに9月25日、流行注意報が発令されている。4週間以内に大流行もありうるという警告だ。沖縄では、注意報から警報まで2週間だった。東京ではもっと早いだろう。
小倉智昭が、「沖縄には電車がないですからね」「とくダネで先端をいったのは竹田さんですが、どうですか」
竹田圭吾は、「娘が罹ったんです。病院へ連れて行ったとき、まわりに妊婦がいないか、ぜんそくの人がいないかが気になった。人口密集地では、発熱外来は早く作った方がいい」
小倉は「発熱あったとき、タミフルを飲めばいいんだろうが……」
森本「病院へ行かないといけない。ワクチンは2700万人分が19日の週から順番に投与されますが、医療従事者、基礎疾患のある人など優先順位がある」
小倉「基礎疾患といっても、慢性胃炎だという人にノーといえるのかどうか」
実際の展開がどうなるのかは、だれにもわからない。