補正削れぬ民主は「根性なし」 元官僚、ガツンとひと言

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   <テレビウォッチ> 鳩山新政権の足元がどうも覚束ない。きょう(10月2日)が補正予算見直しの期限だったが、守られそうもないのだ。「数兆円出る」(藤井財務相)という削減目標に届いていないためといわれる。この件に関する各大臣の発言も歯切れが悪い。

   ゲストの小幡績(慶応大学教授)の言が核心をついているように思えた。元財務官僚の若い教授は語る――民主党政権は知恵とガッツが足りない。財源がないけど、増税できない、借金もできないとすれば、予算を削減してつくるしかない。100%、全くムダな予算はあまりない。10%くらい役に立つ予算をどう削るかだ。1000人の役に立つものだって、それを削れば10万人のための政策ができるのであればやるしかない。今のところ評判がいいので、どの有権者にもいい顔をしているが、1000人の反対を突破する度胸が必要だ。

   それと、役割分担をきちんとしなければいけない。大枠は国家戦略室と行政刷新会議が決めて、戦術は(財務省の?)官僚に任せればいい。公正にやってくれと言って。官僚を仕切るのが藤井財務相になる。7兆円出さなきゃいけない場合、補正と来年度予算、合わせてというスタンスで臨むべきだ。いま補正で1兆円しか削らないと来年、たいへんだぞ、と説得すれば、官僚も全力で出してくる。急いでつくったので補正にムダが多いのは間違いない――

   聞いていた小倉智昭は感心したように「小幡さんを戦略室に入れるのも1つの手かもしれません」と言った。官僚出身の若手教授は、これからも番組に登場しそうである。

   それはともかく、前政権当時、野党民主党は予算のムダを厳しく追及した。「文句をいうのとやるのとは違うんじゃないの?」(長谷川豊アナ)と指摘されないためにも、現政権はガッツと知恵を見せなければならない。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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