論議は深まったか
今日のキャスターは森本健成。「総裁選で、小泉改革をめぐる議論は深まったのか?」ときいた。NHK政治部の赤岩勇二記者は、「そうもいえない。党のあるべき姿、理念が中心で、また世代交代に集中したきらいがあった」
「党人事はどうなるのか?」「全員野球といっても、世代交代と脱派閥が柱になる。中堅・若手が納得しないと、新たな火種になりかねない」
谷垣総裁は、「草の根の日本人の思いをくみ上げる機能では自民党の方が上。保守の原点に還る」といった。そう、草の根、人と人のつながりこそは、自民党の原点だった。しかし、それが失われてしまった果てが、今回の結果である。
さらにもうひとつ、健全な野党になれるかどうかも、大きな課題だ。もう役人は味方ではないうえに、慣れ親しんだ行政システム自体がガラガラと変わるのである。頭の切り替えができないと、野党の存在感すら危うくなろう。
ヤンヤン
*NHKクローズアップ現代(2009年9月28日放送)