<テレビウォッチ>外交デビューを終えて帰国した鳩山首相。この間、朝ズバッ!のコメンテイター陣では「日米関係はマイナスからのスタートなんて言われたが、(訪米での)出だしはよかった。問題はこれから」との評価が大勢だったが、海外のメディアは鳩山外交をどう見ているのか。
番組(TBS)が駐日の記者数人に取材してみると、おおむね好意的な評が聞かれたが、首相の哲学「Spirit of Yuai(fraternity)」をめぐっては、意見が分かれたという。
米系のダウ・ジョーンズ経済通信の副支局長は「友愛という概念は理解されにくい。悪い言葉ではないが、意味がはっきりしない」と眉をひそめる。
その一方、フランスAFP通信社東京支局の特派員は「フランスでは『友愛』を理解するのは容易」だという。フランスは自由・平等・友愛の精神の国であり、「友愛」はフランス人にとって重要な意味があるそうだ。
「友愛」精神も、真価が問われるのは「まだこれから」といったところだろうか。
文
ボンド柳生