<テレビウォッチ>前日(9月16日)深夜に行われた新閣僚会見――番組ではことのほか評判がよかった。
「手応えがあって、今までの新内閣の閣僚会見とは大分、様子が違った」(小倉智昭)。「官僚のペーパーなしに自分のことばで質問に答えたのは史上初だったのでは」(岩上安身)。「攻める姿勢が随所に見られた。与党というより野党のつもりでやるのかもしれない」(長谷川豊)と手放しなのである。
番組は新閣僚数人をピックアップして知る人ぞ知るキャラクターも紹介したが、比較的、時間を割いたのは会見で歯切れのよかった藤井裕久財務相と前原誠司国土交通相。暫定税率廃止を断言した前者が大学時代、野球部でキャッチャーをやった体育会系であること、八ッ場ダム建設中止を明言した後者は、SL撮影が趣味で、その写真がカレンダーやオレンジカードに採用されていることなどを伝えた。
最後は新内閣の全体的印象――「実務者内閣であることは間違いない。よくテレビに出ている人以外なじみがないので、地味な顔ぶれではあるが、ポストが人をつくることになるのではないか」(政治ジャーナリストの角谷浩一)。「小沢さんがゴリ押ししているとか、いろいろ言われたが、フタを開けてみたら、小沢さんが恣意的に内閣をつくったという痕跡は見られない。基本的なところは、鳩山さんが提示したものを調整は必要だったかもしれないが、受け入れたのではないか」(岩上)。「ひととなりとか伝わっている人も入っているので受け入れやすさがある」(眞鍋かをり)と、これも好意的。
ようやく小倉が「冷静に新内閣のお手並み拝見ということをやっていかないといけない」と言って次の話題に移った。