<テレビウォッチ>民主党の鳩山代表は、明日(9月16日)の特別国会での首相指名後、すべての閣僚人事を決め、同日中に社民、国民新党との連立内閣をスタートさせる。
マニフェストに税金のムダ遣い排除を掲げて政権を奪取した民主党。そんな緊張の中で番組は、初登院の準備に忙しい民主党の2人の新人議員を追った。で、共通したのは、まずは足元のムダを正すこと、だった。
神奈川11区で落選・比例復活当選した横粂勝仁議員(28)は、初登院を前に昨日は慌ただしい1日を過ごした。
選挙に出陣する日に必勝を祈願した神社を再び訪れ、初登院の覚悟を。スーパーに寄り、「奮発して1万4800円」出して買っておいた初登院用のスーツを引き取りに。
そして、16日から政治活動の拠点となる永田町の議員会館の事務所へ。ガランとした部屋に置かれた机に座るが、まだ板につかなさそうだ。
もう1人福岡9区から当選した緒方林太郎議員(36)は、地元で真理夫人のテキパキした指示に大わらわ。
昨日、上京し気になる議員会館の事務所へ。緒方議員の前職は、外務省勤務の外交官。議員会館へは「先生方」に政策の説明をするためよく足を運んだという。
「ソファのこちら側に座って説明するのですが、ここの住人になると思うと不思議な感じがします」と率直に心境を。
この2人の新人共通しているのが、議員宿舎に住むつもりがないこと。
足りないのではと心配されている3LDKの赤坂議員宿舎(300戸)に運が良ければ9万2000円で入居できるのだが、『入居拒否』の理由は……
「(民間なら)家賃は60万~70万円する。何となく、住むような人物になっているのかなと自問自答してしまう」(緒方議員)、「違和感がある」(横粂議員)
緒方議員は、埼玉の真理夫人の実家から電車通勤。いずれアパートを探すつもりだという一方、横粂議員は、「横須賀で朝の『駅頭』をやってから出勤したい」ので、永田町まで1時間半、電車通勤するという。
2年前に赤坂の議員宿舎が建てられた時、民主党の幹事長だった鳩山代表は「野党としては赤坂宿舎に入るのは遠慮されるべきではないかというのが幹事長としての考えです」と述べていた。
そして今は与党。それもムダ遣いをなくすとマニフェストに掲げ、政権を獲得しただけに、足りないと心配されている議員宿舎をどうするか。
まず、2人の新人にはいつまでも初心を忘れずにいてほしいと願うのだが……