<テレビウォッチ>「政治主導」を掲げる民主党の方針で、123年続いた伝統ある事務次官会議が廃止されることになった。
コメンテイターの金井辰樹・東京新聞・中日新聞政治部デスクは、事務次官会議には2つの問題点があったと解説する。「大臣がいないところでモノが決まっていく」こと、「関係ない省庁まで出席して、国連の拒否権のように『コレはダメです』と(ある省庁が)言うと、閣議まで上がっていかないという暗黙の了解」である。
そう聞いて、「へー、それはマズイですよね」と、驚く司会のみのもんた。鳩山新政権では、事務次官のかわりに大臣たちが話し合って政策を調整するそうな。「今度の大臣はかなり政策に通じてないといけない。(不祥事などで)簡単にどんどん大臣を替えられないですよね」とスポーツプロデューサーの三屋裕子。
官僚政治には多くの弊害があるにしろ、じゃあ閣僚、政治家のほうに脱・官僚できるほどの実力があるのかといえば、そう楽観を許さない状況ではありそうだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト