性的暴行後に部屋水洗い 「9年で125人」容疑者の実像

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   <テレビウォッチ> 今日(9月11日)の「得もり」は韓国の婦女暴行事件を取り上げた。笠井信輔が現地映像を交え報告した。

   韓国で9月8日、「女性への性的暴行」を繰り返していたとして「39歳の運送業の男」を逮捕した。「9年で125人」の女性が被害にあったという。どこまでが逮捕容疑で、どこからが自供もしくは今後調べる余罪なのかははっきりしなかった。被害届けが出ていたのは60件。

   なぜ9年もつかまらなかったのか、として犯行時に帽子とマスク、軍手を着用していた「用心深さ」と、妻と7歳の娘と暮らし、仕事もしているという「表の顔を演じた」こと、軍の血液型登録ミスを要因に挙げていた。結婚したのは最初の犯行の2年後なのだそうだ。

   さらに、容疑者は犯行後、部屋を水洗いして証拠隠滅を図っていたという。笠井は、水洗いできるという韓国の住宅事情を考慮に入れたとしても「徹底しております」と驚いていた。

   しかし皮肉にも逮捕のきっかけは、容疑者が「用心」のためにとっていた行動の結果だったという。被害者女性がすぐに通報できないように、容疑者は被害者のケータイを持って帰っていた。このうちのあるケータイを使いアダルトサイトを容疑者が利用したのを警察が掴んだ。エリアを特定するなどし、疑わしい人物を35人に絞り、最後はDNA鑑定で特定した。

   小倉智昭の質問に答え、笠井は、被害女性は10代から50代に及んでいることや、同じ女性に対し再犯しているケースもあると報告した。小倉は「考えられない人数」と驚いた様子。日本でも類似犯行はあるが「ここまで(被害者数が)多いのは聞いたことがない」とコメンテーターに話をふった。諸星裕教授は、韓国では「古い儒教の考え」の影響もあり、被害者が捜査に非協力的だった可能性を指摘し、「捜査が難しかったのかも」と推測していた。

   笠井は、容疑者は「(犯行が)習慣になっていた」として「恐ろしい事件です」と締めくくった。もし国内だったら「9年も何をしていたのか」と凄まじい警察批判が起きそうな気がするが、現地ではどうなのだろうか。

文   赤坂和郎
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