<テレビウォッチ>不況で四苦八苦の街の風景からは想像もできない、ちょっと変わった『永田町の世界』を解く『週刊永田町トリビア』。今回は政権交代にまつわる話題を……
解説するのは、永田町界隈に詳しいテレ朝コメンテーターの三反園訓。まず「細川政権に政権交代した時、官邸に行ってエッーとビックリしたことがあります。何だと思いますか?」。
これに森永卓郎(経済アナリスト)が「突然貧乏になった」。
三反園は「いや、いや官房長官室にあるほぼ等身大の金庫が空になっていたんですよ」と。では、いったいどのくらいの中身が……
「以前、塩川(正十郎・元官房長官)さんにお金がどのくらい入っているのか聞いたことがあるんですが、渡しやすいように現金が100万円単位で3000万円から5000万円。使ってなくなると夕方に補充して、常時そのくらいの現金を……」
もともとは、旧社会党議員などを懐柔するために機密費として使われていたのだが、その自・社「狎れ合い政治」や腐敗を改めようと細川連立政権が誕生したのは1993年8月。この時は志ならず短命で終わった。
続いて登場した「村山政権の時は、使い方を知らず、ちっとも減らなかったという話もあります」とか。
さて、来週9月16日には新人議員が初登院するが、それにちなんだ国会議事堂正面玄関の話題。
「正面の階段の両脇にスロープがありますが何のために作ったスロープか分かりますか?」
これには誰も答えられず、三反園が「むかし天皇陛下が馬車に乗って入る際に使用した『馬車寄』なんです」と。
この階段、スロープを上ると、めったに開かないことから通称『開かずの扉』と呼ばれている大きな扉がある。
「いったい何時、どういう時に開くのでしょうか?」
当然、答えの1つは天皇陛下がいらした時だが、三反園によるともう1つあるという。「それが新人議員の初登院の時」。
最後に三反園は、今日の一言として、『名存実亡』という永田町用語について解説した。その意味は、議員になっても、実際は働かない人のこと。
三反園は「せっかく『開かずの扉』から入れたのだからこの言葉があることを忘れないでほしい」と。