<テレビウォッチ>今日(9月9日)発売されたビートルズのCDリマスター盤を取り上げた。音楽好きの小倉智昭は、私物のビートルズ本を持ち込むなど興奮気味だ。
オリジナルテープから4年かけて「音を良くして」完成したリマスター盤。1963年から70年の13アルバムに未収録曲を集めたものを加えた計14アルバムが、日本では9日午前0時から発売された。番組は、渋谷のCDショップなどで深夜に行列ができたとも紹介した。すでに日本だけで100万枚が予約されているという。
以上の情報をとうとうとしゃべっていた小倉に笠井信輔が質問した。「ぱっと聞いて、違いは分かるものなのか」。小倉は「音が違う」と即答。笠井はさらに、小倉が持っているような「高いスピーカー」でなくても分かるのか、ときいた。小倉の答えは、ラジオできいても違う、というものだった。
小倉の興奮は一層増してくる。14枚セットのボックス(3万5800円)は「勿論手に入れました」と報告、さらに「好事家はこれが欲しかった」と、モノラルの限定盤ボックス(3万9800円)を紹介した。小倉は、ビートルズがモノラル録音にこだわっていたというエピソードを明かし、今回のCDでもモノラルと比べると「明らかにテイクが違う。ギターの弾き方が違う」と喝破した。この両者を聞き比べていると「夜も眠れない」とうっとりしながら話した。
大人になってから聴くようになったというコメンテーターの高木美保は、この不景気の時期によくタイミングよく発売になった、と感想を述べた。これで景気が良くなる、という訳だ。小倉は「ファンは1日お祭りです」と結んだ。
高木のコメントは、ビートルズのヒット曲ではないが、世界経済を「Help!」という気持ちが込められているのだろうか。