<テレビウォッチ>「自分のお家じゃないんですけどね~」と、キャスターの赤江珠緒が呆れた。
国会議事堂内に圧倒的な数を背景に自民党が独占してきた2つの部屋。その部屋の明け渡しを渋る自民党のことである。
2つの部屋とは、これまで自民党が使用してきた15の部屋のうち第14控室と自民党総裁室。
衆議院本会議場。これからは、議長席から見て右側の席に与党第1党の民主党が。左側に野党の自民党が座る。この右側の与党席の出入り口の先にあるのが、自民党が使ってきた第14控室で、利便性からも明け渡すのが望ましい。
民主党の渡辺周・衆院議員は「衆院議員308議席となると、現在の民主党控室では収容するのはちょっと無理。『無血開城』で明け渡すよう求めているのですがね……」。
しかも渡辺議員は「向こう側(右側)は東側で日が昇るところ。こちらは西側で落日だし……」と、余計なことを……
そしてもう1つが自民党総裁室。隣接して『皇族室』、天皇陛下の『御休所』があり政権政党の象徴的な部屋。その明け渡しは、政権交代のシンボルと言える。
で、意地悪か、嫌がらせか分からないが、自民党は……
平沢勝栄・衆院議員は「自民党が使っている部屋の中で1番のいわば『本丸』。この本丸を使いたいということなのでしょうが、みんなそれぞれ思い入れがある、いろんなものが詰まっている」と、簡単に明け渡すつもりはなさそう。
赤江が「自民党も潔く明け渡すべきだと思いますがね~」と常識論を。しかし、永田町の常識はちょっと違うようだ……
テレ朝コメンテーターの三反園訓は「国会は数。明け渡さなければならないのですが、どこを明け渡すかは自民党に権限があるので、そこを民主党が受け入れるかどうか。相当もめるでしょうね」と。
弁護士の大澤孝征は法律家だけ一刀両断。「捲土重来を期する意志があるならグチャグチャ言わずに、赤穂の城明け渡しのように、敗軍の美学を見せてほしい」。
民主党も妥協せず、政権交代の1つのシンボルにしたらどうか。