<テレビウォッチ>日本テレビの24時間テレビ。衆院選開票日によくぞ堂々とやった。イモトアヤコが走ったマラソンも、予定時間を少し超えつつも完走してすごい。
これまでやった内の好企画、定番ものをお馴染みさんとして散りばめた番組作りだった。これが成功した要因だろう。馴染みの24時間マラソンなどを横軸に、国内の世界遺産巡りやダンス甲子園を縦軸に組み合わせていた。ドラマに出た錦戸亮はなかなかの芝居を見せてくれた。2年越しの目が不自由な少女の津軽海峡リレー水泳もあった。
ともかくテンポが良かった。司会陣が大騒ぎしないのも好印象だった。菅野美穂は地味に抑えてやっていたし、徳光和夫も落ち着いていた。
各局より1時間遅れて選挙特番を始めたので、他局が選挙報道をやっている20時台の24時間テレビ最終盤は31.1%というものスゴイ数字を出した。その後21時からの選挙特番も26.4%と高い数字で、流れの勝利と言えるだろう。
24時間テレビは、日本人の情緒を掴んだ。感動を盛り上げようとせず、淡々と紹介したのが良かった。マラソンのイモトも、トレードマークの濃い眉毛がいつ落ちるか、と気にして見ていた人も多かっただろう。やっぱり落ちていた。
いずれにしても、24時間テレビから選挙特番へと勢いがあったことが勝因だ。
オレもまた 弱者なんだと 涙ぐみ