坂本龍一の「サザン」論 爆笑問題「ショッキングだね」

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   <テレビウォッチ>プロフェッショナルはお休み。今回は「爆笑問題のニッポンの教養」。爆笑問題の2人は教授を訪ねた。だがいつもの大学教授とは違う。坂本龍一、通称「教授」。

   まずは坂本のMacBook Proに入っている1万3000曲ものiTunes(アイチューンズ)リストの中から、彼の好きな音楽を聞かせてもらう2人。13世紀の古楽(バッハだとかのもっと前の音楽)や、アイヌの音楽など。

   太田「普段、商業的な音楽とかはあまり聞かないんですか」

   坂本「そういうのも聞くけど、あんまり聞かないかな。自然に耳に入ってきちゃうじゃないですか」

   太田「うるさいですか?」

   坂本「ちょっとうるさいですね」

   番組中、爆笑問題の2人が自分の好きな曲をかけ合う個所があったが、そのなかで太田がかけた1曲、サザンオールスターズ「彩~Aja~」。

   桑田佳祐とは顔見知りであることを述べて坂本は

   坂本「理解しようとするんだけど、僕はよく分かんないんだよね。でも人気があるじゃない、凄く。どういうところに触れるんだろう?それを知りたい」

   田中「詩ももちろん大きいですよね」

   太田「恋です。坂本さん恋されてないんじゃないですか」

   坂本の耳には歌詞は入って来ないのだという。そこでは歌詞は記号でしかなく、すべて音で認識する坂本。

   田中「『い・け・な・いルージュマジック』とかは、どういう感覚でやられてたんですか」

   忌野清志郎と坂本がコラボレートし、1982年にヒットした曲だ。

   坂本「あれは殆ど分業で、音は僕がやって、清志郎に来てもらってやってもらった感じ」

   太田「清志郎さんが歌っている言葉やなんかはあんまり気にしてない?」

   坂本「気にしてない」

   太田・田中「ショッキングだね、これは」

   番組ではこのあと、音の持つ不思議について話は続いた。歌詞は楽曲を補強する大切なパーツだと思うのだが、音だけで人の心を瞬間に取り込む力を持つ楽曲も確かに数多い。音楽の持つ可能性を追求し続ける坂本。歌詞など意味を持たない、究極の耳を持つ生活はちょっと大変そうだが…・・・。

慶応大学 がくちゃん

   *NHK爆笑問題のニッポンの教養(2009年9月1日放送)

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