政治家が熱湯コマーシャル? 衆院選前アピールタイム

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   <テレビウォッチ>放送は総選挙の投票日の2日前。選挙直前スペシャルということで、通常国会(小さな国会)はお休み。参議院所属の「政治家軍団」が1政党につき、1人計6人やって来た。なお国民新党など一部政党は欠席だった。

   「いったいほかの政党とどこが違うのか、絶対ウチがいいんだというアピールをしていただきたい」(田中裕二・爆笑問題)との主旨で、番組が自称するところではキワドイ質問に各党の政治家軍団が一斉に○×で答えたり、1人15秒のアピールタイムを設けたりしていた。

   自由に喋らすと延々とキリがない政治家たちに強引に時間をくぎるために用意されたのがアピールタイム。絵画の額縁のような枠の仕切りのなかに政治家が登場。扉が開いて、喋りはじめ、15秒がすぎると自動的にシャットダウンされてしまう。

   その様子を太田光総理(爆笑問題)やふかわりょう、ハイキングウォーキングといったお笑いタレント、子どもやアイドルが見守る。内容もさることながら、いかに「笑いを取ったか」「時間をうまく使ったか」を論評し、「おもしろい」と笑う。

   「熱湯に入るんじゃないの?」とソーリが一言。この番組、とくに小さな国会は過去のさまざまなテレビ番組の要素を取り入れているが、今回のものは昔のテレビ番組の一コーナーからアイデアを拝借したようだ。

   ソーリは終始リラックスムードで、青筋を立てることもなく、懸命に芸に励む政治家軍団をまるでテレビの前の視聴者のように眺めていた。

   そんな状況を見る視聴者は、政治家は誰でタレントは誰なのかという点で混乱したが、たぶんそういった風刺がこの番組の狙いだったのであるから、ある程度成功だったと言えそうだ。

ボンド柳生

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