小沢ガールズ必勝法 角栄直伝「選挙戦術」とは

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   <テレビウォッチ>歴史に残る民主党圧勝の中で人目を引いたのが、自公の大物相手に戦い挑み、相手を震え上がらせた『小沢ガールズ』と呼ばれる女性候補たち。

   番組は、互角の戦いをした迫力の背景には何があったのか、小泉チルドレンとの違いなどに焦点をあてた。

   長崎2区。新人の福田衣里子(28)が、約1万4000票差で初代防衛大臣の経験がある久間章生(68)を破った。

   薬害問題のヒロインとして注目されていた福田が小沢一郎前代表の目にとまり、立候補表明したのが昨2008年9月。ほぼ1年間、選挙区を自転車で走り続けた。

   小沢の国替えまで取りざたされた東京12区。相手は公明党代表の太田昭宏(63)。最後まで決まらなかった候補者として7月下旬、白羽の矢が立ったのが元参院議員の青木愛(44)。

   選挙活動は僅か1か月だったが、1万票差をつけて太田を破った。

   前回の郵政選挙で自民圧勝の象徴的な選挙区となった東京10区。新人の江端貴子(49)が8,700票差で、前回、「刺客」第1号と言われた小池百合子(57)を破った。

   福島2区。千葉7区から国替えした太田和美(30)が、2万票差で内閣府副大臣の経験もある根本匠(58)を破った。

   小沢ガールズたちに白羽の矢をたて、短期間でベテランの大物候補者と互角の戦いをし、期待通り相手を破った。その小沢の思惑とは一体何だったのだろうか。

   政治アナリストの伊藤惇夫は次のように分析する。

   「強い大物候補に、女性が立ち向かうという有権者の共感を呼び醒ますという狙いが背景にあったんじゃないかと思う」

   その期待を現実のものにする『小沢イズム』といわれる田中角栄直伝の選挙戦術があったという。それは「戸別訪問3万軒、辻立ち5万回」。

   実際、小澤ガールズたちは、1日50回の辻立ちをやり、最低でもポスターは3000枚から5000枚を貼った。また、有権者に本人の人間性を見てもらうため必ず握手をしたという。

   伊藤によると、ここは勝てると見て投入された、小沢流選挙術を叩き込まれた秘書軍団の支援も見逃せないという。

   そうした中身の濃い選挙必勝術を伝授されたことが、小泉チルドレンと違うところなのかも。語るのは民主党の細野豪志。

   「小泉チルドレンとダブらせて言われるところがあるがちょっと違うと思う、ほとんどの候補者は選挙区で1年以上活動しており、有権者と接するなかで鍛えられている」

   最後に赤江キャスターが「解散が遅くなった分だけ、長く選挙活動をできたんですよね~」と。

   解散を遅らせた結果、それが「敵」に余裕をあたえ、大敗につながったのなら皮肉な話だ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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