<テレビウォッチ>エンタメ一筋、選挙前はニュース以外では選挙の「セの字」も伝えなかった「スッキリ」が、「民主党が308議席をとりました」と初めて選挙をとりあげた。
テリー伊藤が、「日本の歴史を変える選挙でした」と始まって、昨夜からの流れをひとわたり伝えたところで、解説に登場したのは、日本テレビ政治部の青山和弘記者1人だけ。
しかも、「麻生政権は本当に人気がありませんでしたから、(民主が)ある程度勝つとは思っていたんですが、300超えるとは予想できなかった」というんだから、聞いてる方が驚いた。お前さん、どこを取材してたんだ?
「自民は地方に強いし、総選挙は出ている人を選ぶ選挙ですから。民主は新人が多いし」という。
加藤浩次が「それががらっといった部分がある」
青山は「前回郵政選挙でも大差になったが、それが逆に出た。ある意味、恐い選挙制度だなとあらためて思った」と。ホントに政治部かよ?
勝谷誠彦は、「様々な結末が一気に出た。ある程度予想していた。このプロセスを日本人が覚えてというのが重要で、世界中がそこに注目している」と。
テリー伊藤は、「生活がよくなってない。景気対策に税金を使ってるが、政党を守るために使われちゃたまらんという思いもあった。小泉改革で地方はガタガタになってるし、世論調査で民主党が300超えると出て、民主に乗り換えようかというのがある」
青山が民主党のマニフェストの柱、子ども手当やガソリン税の暫定税率廃止などを並べて、「これに7.1兆円かかるが、それをどこからもってくるか。財源をどうするか」
勝谷は、「無駄は減らすことはできる。特別会計なんて、これまで野党ではのぞくこともできなかったのを、これから『これは何だ』とやるわけ。家庭になおすと、いま860万円借金がある。そこで7万円くらいなんとかなるでしょうという話です」
青山は、「のぞいても、あ、ここにあったと分かるものでもない」
勝谷は、「最初にのぞくのが政権をとるということで、次に政治家がのりこんでチェックになる。霞ヶ関は戦々恐々。この国に何が起きてるかをオープンにできる」
テリーは「本当に優秀な政治家が30人いればいい。民主の若手はいいですよ」
すると青山は「その30人が同じ方向を向いて行けるかどうか」と、懐疑的だ。
まだ事態がよくのみこめていないらしい。
これでは、民主党のいう予算の組み替えだの国家戦略局だのについていけそうにない。いちばん頭の切り替えが必要なのは、日本テレビの政治部か?