<テレビウォッチ> オープニングトークはオランダで行われている柔道世界選手権の話題。52キロ級の中村美里(20)が初出場、初優勝を飾ったのである。
「彼女はめずらしく東京出身の柔道選手で、高尾警察署の道場で柔道を始めて強くなった」「48キロから52キロに階級を上げたことが彼女にとっては成功だった」と、小倉智昭が持ち前の知識を披露する。
「北京オリンピック銅メダルのときも悔しそうで笑わなかった。今回の表彰式も、実況では笑顔がこぼれました、と言っていたけど、そんなにニコニコ笑わなかった。彼女には、世界選手権の金ではダメなんです。オリンピックでリベンジして金メダルでないと」と小倉の独壇場がつづく。
両脇に立つ長谷川豊アナ、中野美奈子アナは相づちを打つか、うなずくだけ。それでも長谷川が「世界選手権ですか、調子いいですね」と言うと、「女子はね」と小倉は目を剥く。確かに、前日の48キロ級、福見友子(24)も初出場で金メダルを獲得しており、日本は女子の活躍が目立つ。「男子は1回戦で負けちゃったりで、女子に押され気味」と小倉。
福見、中村とも、目ヂカラが強く、戦う姿からは凛々しさが伝わってくる。優勝後のインタビューで中村は「まだ足りない部分がたくさんある」と語った。あくなき向上心は頼もしい限り。
毎日夜中に柔道世界選手権を放送しているフジテレビとしては、男子にも、もう少し頑張ってほしいところだろう。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト