衆院選開票作業と「11億円削減」 スピードアップへの工夫

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   <テレビウォッチ>投票まであと4日。候補者が戦っているウラでもう1つ、戦っているところが……と『スパモニ情報局』で取り上げたのが自治体の「開票作業のスピードアップ化」。

   スピードアップ化の理由とは……

「全国すべての自治体が1時間、開票事務を早く終わらせると人件費だけで約11億円の費用が削減できます。帰りのタクシー代やお弁当代を入れるともっと大きい額になる」(早稲田大マニフェスト研究所)

   財政難で苦しむ自治体の苦肉の策。ではどうやって開票作業を急ぐか。

   その1、まず投票用紙。有権者が半分に折って投票箱に入れる用紙を開くのに手間がかかる。この投票用紙を紙でなくフィルムにして表面に紙加工、投票箱に入れると中で開くように。

   東京・府中市で始まったこの取り組みは、今や全国に広がっているという。

   その2、投票用紙の仕訳。投票用紙を入れるのにピッタンコというイチゴパックを利用して仕訳。作業台も腰が痛くならないよう高くする工夫を。

   キャスターの赤江が「誰が考えたのでしょうね、たまたま思いついたのでしょうかね~」としきりに感心。

   こうした廃物利用する自治体のほかに最近では、機械が仕分けをする「読み取り分類機」を導入する自治体も。

   この機械だと1分間に480枚の投票用紙を処理するとあって全国で1500台が導入されているとか。

   その3、夏場の開票作業の「秘策」。クーラーのない総合体育館で開票作業を行う長野県小諸市では、作業中腕や手に汗をかく。汗が投票用紙につくと、用紙が引っ付いてしまうというネックがあった。

   そこで考えたのが、手首にリストバンドをし、汗を止める工夫を。

   このスピードアップ化で経費削減できたのか聞きたかったが、2007年参院選の時の『全国市区開票スピードランキング』(早大マニフェスト研究所)によると、ベスト5は以下の通りだった。

   1位小諸市、2位広島県三次市、3位長野県駒ケ根市、4位大阪府柏原市、5位群馬県太田市。さて8月30日の衆院選開票ではどんな結果が……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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