<テレビウォッチ>「覚せい剤の反応がなくなるまで逃げようと思った」
覚せい剤使用の疑いで8月24日追送検された酒井法子容疑者(38)が、口を閉ざしていた6日間の失踪理由をようやく供述した。
番組は、覚せい剤常習を隠すために仕組んだしたたかで計算ずくめの逃走劇、そのツケをどんな形で支払わされるのか取り上げた。
出頭し逮捕されるまでの6日間、酒井容疑者は東京都内のATMで数十万円の現金を引き出し、大量の下着やカップ麺、水を購入し、転々と居場所を変えた。
その理由を逮捕後に「夫が逮捕されて、気が動転して……」と供述。覚せい剤についても「去年の8月ごろから始めました」と、常習をごまかす供述をしていた。
ところが夫、高相容疑者の「4、5年前から妻と一緒にやっていた」という供述と明らかな食い違い。
その矛盾を厳しく突かれたのか一転、「数年前から吸っていた」「覚せい剤の反応がなくなるまで逃げようと思った」と。
その逃走ぶりと当初のしたたかな供述にキャスターの赤江が舌を巻いた。
「さすがこの供述には愕然とした人も多いと思いますが、気が動転したというより非常に冷静な判断で逃走していましたね」
経済アナリストの森永卓郎も目から鱗が落ちたよう。
「夫の供述と食い違っていて、ある意味で気持ち悪い部分があった。髪の毛を短く切ったこと、大量の水を購入したこと、携帯電話をなくしたことなど、この供述で全部が合点が行くというか、整合的に説明できるようになった」
では、なぜ酒井容疑者は今頃になって供述を変えたのか?
週刊朝日編集長の山口一臣は次のように酒井容疑者の心理状態を……「勾留期限が近づいたということで、いろんなことを認め早めに裁判をし、執行猶予を取って外に出たいということですかね~」。
で、保釈の可能性は?
元東京地検検事で、弁護士の田中喜代重は「可能性は低い」と。その理由は逃走6日間のツケの支払い。田中によると「子供がいると保釈要件として認められる可能性が高くなるが、酒井容疑者はその子供を置いて逃走している」からという。