<テレビウォッチ> 「スッキリ」がようやく、酒井法子失踪に手を貸した「社長と呼ばれる男」を突き止めた。まさに「ようやく」だ。
夫の高相祐一が職質で逮捕された現場に車で乗り付け、酒井を乗せて現場を去った男。これが8月3日の未明で、4日に騒ぎになったときには、「社長」の存在はわかっていたのだから、この間2週間。まあなんとも悠長な取材だ。
男性は建設会社経営の71歳。酒井がデビューする前からの付き合いで、所有するハワイのコンドミニアムを自由に使わせるなど、長年面倒を見ていたという。
「スッキリ」の取材に、「4、5年ぶりに電話あって驚いた」と、いきさつを語った。
それによると3日未明、酒井から「渋谷で夫が職質されたので、車できてほしい」と連絡があり、現場へいった。送る途中で酒井が車を降りたので、渋谷署を訪れて説明した。覚せい剤のことは知らなかったという。
その後酒井が潜伏していた東大和市のマンションや箱根の別荘も「社長」が手配したが、持ち主は「社長」の兄の元弁護士(75)。きのうの番組では、そちらの方を突き止めてはいたが、「社長」については「知人」といっていた。阿部祐二が、「実は弟でした」と、何ともしまらない。
それよりも、酒井法子の毛髪鑑定できのう(8月19日)、覚せい剤反応が出た。が、専門家は、「研究ならともかく、裁判での証拠になるかどうかとなると、不十分」という。起訴になるかどうかはいぜん微妙。またたとえ起訴されても、初犯ということで、即決裁判で1日で終わり、刑は懲役1年半程度に執行猶予がつくのが普通という。
しかしテリー伊藤は、「1か月もすると彼女は出てくる。と、想像を絶する騒ぎになる。心配なのは、不安定になって再犯する可能性。芸能界では多いですよね」「やったのは事実なんだから、ちゃんと話して、薬物を断って立ち直らないと」
加藤浩次「毛髪鑑定は、精密にはわからないんですか?」
弁護士の菊地幸夫は、「起訴状には、何時どこで使ったかを書かないといけない。たとえ供述していても、精度が低いもので裏付けできるかどうか、悩ましいところだ」という。
加藤は「毛髪から出ても、不起訴の可能性があると……そんなもんなんですか。所持と使用をいっしょにはできない?」
菊地は、「別ものです。2つ合わせてというものではないです」
「そういうものなんだ」と嘆息する加藤。
テリーが、「日本は甘いですよ。この事件で変わる可能性がある」
拘置期限は28日までに延長されたが、それまでに検察が詰め切れるかどうか。