<テレビウォッチ>公示翌日、番組は選挙モノをどう扱うのだろうと見ていたら、党代表の第一声を流し、街の声を拾う型通りのスタート。そして『マニフェスト選挙』についてのスタジオ陣の見解が披露される展開になった。
「マニフェスト選挙なんていわれているけど、過去4年間の政治がどうだったのか、というのが1番、重要なんじゃないかと思う」と小倉智昭が切りだしてコメント陣に振る。
デーブ・スペクターは「過去4年間の結着をつけるための選挙でもある」と、一応、小倉の顔を立てておいて、「世界中の選挙ってフトコロ具合で票を入れるといわれる。(8月17日に発表された)GDPの伸びが選挙にどう影響するか」と話を転ずる。
GDPの件をさらっと流した小倉は「マニフェスト選挙といわれる割には、有権者は、それぞれの政党のマニフェストにそれほどの信頼をおいてない、と各世論調査では見えている」と、番組の選挙担当、長谷川豊アナに回す。「信頼をおかないくらい読んでいる」と受けた長谷川は、麻生首相が演説会場である東京・八王子で取材したらしい。「街で聞いた全員が読んでいた」と言い、「バラ色的なことが書いてあるんじゃないのという疑心暗鬼な部分が出てくる。そこがむずかしい」と続けた。
高木美保は、それぞれのマニフェストは読めば読むほど一長一短あって悩ましいと前置きして、「最終的にはしくみの問題なのかと思う。政策が決まって行くしくみを掘り下げて見てみたい。選挙を通して政策とか、国会とか官僚とかの言うことが勉強になって、いい選挙だなと、投票する側は思っていいのでは」と語る。
小倉が「今回の選挙は、自分の置かれている選挙区以外のいろんな所の選挙が気になる。みんなが興味をもっているのは確かだと思う」と締め括った。