<テレビウォッチ>『注目選挙区シリーズ』。今回は大荒れの静岡7区。
雪辱に燃える元衆院議員の城内実。4年前の衆院選で「刺客」の役割を見事に果たした片山さつき。4年越しの因縁の一騎打ちと見られていた。
そこへ元NHKアナウンサーの斉木武志が追い風を背に割って入ったことから三つ巴の大荒れ選挙区となった。
この3人の共通点は「東京大学卒」。番組は「このエリートたちがプライドをかなぐり捨てて挑む真夏の熱き戦い」を追った。
先7月11日に行われた片山の選挙事務所開き。1500人の支援者に報道陣も詰めかけ会場で思わぬシーンが……
「もう1回伏してお願いします」と、片山が壇上の床に跪ずいたのだ。その片山は「来てくれる人は、みな応援してくれる人。その人たちがいかに回ってくれるかが、勝敗を決める。土下座なんて当然ですよ」と。
前回この「刺客」に748票差で敗れた城内は無所属で出馬を予定。この4年間、「雪辱」を胸に秘め地道な活動を行ってきた。
そおスタイルは、『信念を貫く男』と書かれたのぼりを手に、「ぶれない、こびない、投げ出さない、信念の城内です」と、徒歩による呼び掛け……
そこへ1年半前に民主党からの出馬を表明し、割って入ったのが斉木。知名度、実績こそゼロだったが、その後、民主党に吹きまくる追い風がこの選挙区にも。
斉木によると、「これでは、どこまで行っても自民党の内部分裂ということにしかならないと憂える声が多かった。とくに先の知事選後は、1度は民主党にやらせてみたいという声が増えている」という。
キャスターの赤江が「今日(18日)は(出馬を断念した)猪口さんも応援に入るという話ですが、一騎討ちと見られていたのが今や大荒れです」と。