政治家資質「ウソ一切つかない人」 「そんな大人いないんだよ!」

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   <テレビウォッチ>夏休みと衆院選――。番組の常連である「政治家軍団」は選挙区に帰ってしまったのか、あるいは公示(放送は8月14日で公示前だったが)との関係もあるのか、参院組が控えめに姿をとどめる程度で、かわりに小中学生が大挙出演、議場をジャックした。小さな国会にもようやく大がかりな「世代交代」の波がやってきたのである。しかし、選挙が終われば沫のように消えてしまう。

   今回のマニフェストは豪華2本立て。1本目は佐々木健介と北斗晶夫妻の小学5年生の息子が登場、「夏休みの宿題なくします」との主張を可決させたのだった。

中学1年から選挙権を

   続いて、子ども兄弟漫才コンビのまえだまえだが「子ども(中学1年生から)にも選挙権を与えます」。大人にやらせてもダメだ、任せられない、総理は漢字も読めない、と昨今の政治状況には子どもたちは危機感を募らせている。これには「真摯に受け止める」と山本一太(自由民主党)も苦笑いしながら謝罪。

   さて、2つのマニフェストともに賛成に回った太田光総理(爆笑問題)。普段の子どもじみた態度は封印し、ツッコミはソフトに抑えながら、傍目にはけっこう楽しげに子どもと絡んでいた。少なくともソーリの口撃で、子どもが泣き出すようなシーンは見られなかったのである。

   だが、ある子が政治家の資質として「ウソを一切つかない人」を挙げると、ソーリは「そんな大人はいないんだよ!」と一言吐き捨て、クロい顔を覗かせるのだった。

   マニフェスト反対派はオトナの意見。「(選挙年齢を)18歳にするのはいいが、12歳は低すぎると思うんですよ」(福島みずほ・社会民主党)、「(中学生は)心身ともに成長過程ですから、ムリがある」(自見庄三郎・国民新党)といったもので、子どもたちのなかからも「自分にはまだ候補者やマニフェストを判断できない」という殊勝な意見が出ていた。

   政治・選挙の対象は大衆向けに次第に拡大されてきた歴史があるが、ここ最近は足踏み状態だった。最近は成人年齢がらみで、選挙年齢を18歳に下げようという動きがあるが、さらに中学生まで下げるべきなのか!? 注目された投票の結果、小さな国会では賛成11、反対12の僅差で法案は否決となった。

ボンド柳生

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