<テレビウォッチ> 衆院選挙の投票まであと17日。『スパモニ』が始めた『注目選挙区シリーズ」の第3弾で北海道11区を取り上げた。
ここは、あの「もうろう会見」から大臣を辞任した中川昭一の地盤。かつて「中川王国」と呼ばれた。しかし地元では「仕方がないわ、自らまいた種だから……」とやはり風向きに変化が……
この逆風を乗り切ろうと8月9日には総決起大会が地元で開かれた。その席上で次のようなやりとりも。
壇上に上がった叔父の中川義雄参院議員が「この選挙に勝つためには断酒宣言をここでしてほしい」。これに本人が応え「日本のため、皆様のために酒を断つつもりです」と。
対する民主党の石川知裕は、前回の衆院選では2万2000票差で敗れたものの、2007年に比例区で繰り上げ当選を果たした。
民主党への追い風に加え、石川にとって頼もしい「助っ人」も現れた。「新党大地」代表で、石川と同じ「足寄」出身の鈴木宗男の選挙協力だ。
ただし、石川にとって「(この選挙区にとっては)逆風です」という心配の種がある。
民主党がマニフェストで掲げた日米FTA(自由貿易協定)問題。当初、民主党は「締結」としたが、その後「交渉を促進」に修正した。
11区の基幹産業は農業。直接農業に携わる人は3万人もいる。もし協定締結となれば安いアメリカ産農作物が入ってきて大打撃を受ける。そこを中川は「悪魔の風が吹く」とさかんに突く。
さらに小沢前代表の西松建設献金問題もある。石川は、東京地検から参考人聴取を受けている。
どちらもマイナス要因を抱える2人の立候補予定者だが、投票までの17日間、北の大地にどんな風が吹くのか。
キャスターの赤江珠緒は「最後に笑うのはどちらの候補でしょうか」と。