大原麗子「孤独死」なんて呼ぶな! テリー「新聞は間抜け」

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   <テレビウォッチ> 女優の大原麗子さん(62)が世田谷の自宅で死んでいるのがみつかった。死後約2週間。1人暮らしで、連絡がとれないと弟が訪ねてわかった。警察も事件性は低いとみているという。

   永遠のマドンナのイメージを保っていた大原さんだが、歌手の森進一と離婚したときの、「私が男だったんですね。家の中に男が2人いた」というコメントが鮮烈だ。「幸せの尺度は人によって違う」。女優をやめることはできないという強い意志の表明だった。

   だが、20代後半に罹ったギランバレー症候群が、ずっとかげを落とした。手足の筋肉が動かなくなるという、110万人に1人という。その再発で、近年は活動を休止していた。

   昨2008年11月には、転倒して右手を骨折。取材にインターホンで答えたのが最後の声だった。介護をしていた母親を、半年前に施設に移してからは一人暮らしだったという。新聞もテレビも「孤独死」と報じている。

   これにテリー伊藤が、「孤独死のなにが悪い」と怒った。「人間死ぬときはみんな一人。死は人生の旅の途中。たかが死なんです。それよりいかに生きたか。孤独死なんてね、新聞は間抜け」

   かとうかず子が、「自宅のベッドでというのはうらやましい。変ないい方ですが、とても女優さんらしいなくなり方」

   さかもと未明は、「森進一さんとの離婚で、『男が2人いた』というのを子どもでしたが、仕事をするとはこういうことなんだなと感じた。輝いて大輪の花を咲かせて生ききった方だと思う」

   テリーは、「いくつになっても小悪魔というのは、加賀まりこと大原さんの2人だけです」

   18歳でデビュー。和風の顔立ちと独特の存在感でずっとトップスターの座を保ち続けた。2度の結婚と離婚も、イメージを傷つけることはなかった。「寅さんシリーズ」に2度。1984年のサントリーのCM、「少―し愛して、長―く愛して」のひと言は長く記憶に残る。

   「寅さん」の山田洋次監督は、「キラキラ光るまなざしや独特の甘い声には、スタッフまでがうっとりしたものです……ただただ驚いてます。とても悲しい」とコメントを出した。

   その「寅さん」の会見で彼女は、「最近は遺作だなと思ってやってるの。いつ死んでもいいと。自分らしく自由に生きたい。仕事は限界のない自己闘争。心も体も自由に」といっていた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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