<テレビウォッチ> 衆院選向けの各党のマニフェストが大枠出そろったのを機に番組が取り上げた。
ひところの「景気対策」に代わって自民党をはじめ各党が目玉としているのが「子育て、教育支援」。
一足早い民主党のマニフェストに盛り込まれた「中学卒業まで月2万6000円支給」のインパクトがよほど強かったのだろう。引きずられた形で「子育て、教育支援」を中心にしたバラマキ合戦の様相を呈している。
なかでも7月31日夕発表される自民党のマニフェストの大枠を見ると、1番に挙げているのが「3歳~5歳児の教育無償化」「高校・大学給付型奨学金の創設」。
保育所が足りないと大騒ぎしているのに、「3歳~5歳児の教育無償化」を掲げたのは解せないが、インパクトが強いと思ったのか、それとも単に民主党への対抗か……
桜美林大学大学院教授の諸星裕も「なんとなく民主党マニフェストの『あとだしっぽい』感じがする。ただ大事なことはどれだけ現実性があるか……」。
というのも、自民党の『幼児教育の無償化』は、4年前の総選挙の時のマニフェストにも入っており、民主党から「実現していないではないか」と指摘されている。
長谷川豊アナが「4年前の自民党のマニフェストを詳しく読みましたが、ほとんどが『努力する』『検討する』『前向きに考える』ばかりでしたね」。
これに諸星は「努力目標はマニフェストにならないでしょう。4年後に議員はかわるのだし……。シンクタンクなど中立機関が実現度を精査し出してほしい」と。
ただ、笠井アナは「10年後の議員の数へらしますと盛り込んでも人間変われば関係なくなる。それはそうなんですけど~やると約束する限りはそれをしっかり読みこんで投票しないと……」には?? 小倉キャスターの代役でちょっと肩に力が入り過ぎか。