本当に「ぼったくり」だったのか ローマ・レストラン騒動の死角

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   <テレビウォッチ> 笠井アナがオープニングトークでイタリア・ローマの「ぼったくりレストラン騒動」を取り上げた。

   被害者が、茨城県つくば市在住の男性だったという7月31日の新聞報道に独自取材を加えて話したのだが、聴いているうちに本当にぼったくりレストランだったのか分からなくなってきた。

   それによると、男性はカップルで、昼食を取るためにガイドブックを見てこのレストランを訪れた。メニューを見せられたがイタリア語が分からず、ウエイターが「じゃ、私が……」というのでお任せの形になったという。

   で、出てきた料理が、カキ12個、ロブスター2キロ、スズキ1.5キロ、ワイン、パスタ……

   男性は、ロブスターがパスタの上に乗っているのを見て、「何だ、これは?」と驚いたという。

   さらに驚いたのは請求書。計約9万円と書かれ、内訳には料理代金7万5000円にチップ代1万5000円が上乗せしてあった。

   渋々カードで支払いを済ませた男性は納得がいかず、知り合いに頼んで警察に通報してもらったところ、さらに驚くことに……

   観光大臣が謝罪し、「おカネは返します。改めてイタリアに無料招待します」。ローマ市はこのレストランを閉鎖してしまった。

   実はこのレストランは『パセット』という創業150年のしにせ有名レストラン。チャップリンやハリソン・フォード、 ディカプリオなど有名人がきたことがある。日本でいえば銀座や赤坂あたりの老舗料亭か。

   日本人の庶民感覚でいえばランチの9万円は法外だが、それなりに料理が出てきたところは、日本のぼったくりバーとはちょっと違う。

   長谷川豊アナが「ぼったくりというより、もともと高いのでは?」。閉鎖に「エ~」と驚いた中野美奈子アナも「ワインが相当な値段だったのかも……」。

   それにしても観光大臣の対応はすばやい。不況のせいもあって激減している日本人観顧客のリターン作戦が狙いのようだが、桜美林大学大学院教授の諸星裕も「すごいと思うイタリアの危機管理は……」と感心を。

文   モンブラン
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